気軽に飲める銘醸シャトーの味わい《シャトーボーモン》
フランスの保険会社GMFグループと、サントリーの共同出資によるグラン・ミレジム・ド・フランス社が、
ボルドー・メドック地区で経営しているシャトーのひとつです。
畑はサンジュリアン村とマルゴー村の中間に位置するキュサック村にあり、
ワインの風味も女性的なマルゴーと、より力強いサンジュリアンとの中間的な性格を有します。
シャトーの格付けは、クリュ・ブルジョワ。つまりグラン クリュに次ぐランクで、
その中でも<<クリュ・ブルジョワ スペリュール>>という「上級」クラスに格付けされています。
シャトーの歴史は古く、フランス革命以前からすでにここには小さな城があり、"シャトーボーモン"と呼ばれていたようです。
しかし、残念ながら1789年の革命は、すべての古文書を無に帰さしめてしまいました。
現在のシャトーはその後1854年に、ルーブル宮殿と同じマンサール様式に従って建造されたものです。
畑の実力はグラン クリュ格
ボーモン(美しい山)の名の通り、なだらかな斜面がガロンヌ河に向かって続いており、ワインづくりに最適な微気候を形づくっています。105haにおよぶ畑全体がほぼ均質な砂まじりのレキ土壌におおわれており、畑としての潜在力は充分です。
フランスワインの権威として知られるエミール・ペイノー博士も「サンジュリアンに似た土壌で、
畑としてのポテンシャルはグラン クリュに匹敵する」と高く評価しています。
植え付け品種はカベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー30%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%。
近代的な技術と伝統的な醸造法を組み合わせ、力強く、かつエレガントで調和のとれたまろやかなワインをつくり上げています。
サンジュリアン村の南、マルゴー村との中間に位置するシャトー。
比較的早くから楽しめるメドック・ワインで、しなやかな果実味と複雑さが人気を博している。
(画像は2006年です。)